日本舞踊はむずかしい?

日本舞踊のお稽古をすることについてご参考にしてください。

お稽古着は?

日本舞踊は一年を通して浴衣でお稽古ができますし最初は着付けから始めますので、ご安心ください。すぐにご自分で着られるようになります。
帯は細帯です。

 

年に一度は“坂東流ゆかた頒布”のご案内がありまして、お稽古場の師匠を通してお流儀のゆかたを購入することができます。

坂東流のゆかたを着てお稽古をする!魅力的です!


もちろん浴衣ではなく安価な洗える着物もありますので、ご自分のお好きなものをご用意ください。

お稽古着にも四季折々の愉しみがあると思います。

何から始める?

まずおじぎから始まり、立ち座り、扇の扱い方などを習ってから曲に合わせて稽古をします。

真新しい扇をスラリと開くだけでも難しいものです。稽古が終わったら再びおじぎで終了します。

 

現代では椅子の生活が多いと思いますから、正座の状態できれいに立ち、“構える”という動作は新鮮で、美しく感じられることでしょう。

 

初心者の大人の方には3,4分程度の曲を扇を使って稽古をします。

少しずつ区切って覚えていただきますが、初めは私と並んで動き、その後には私が前に立ち、相対で繰り返します。
最初は曲のテンポから外れたり、曲だけが先に進んでしまったりと思うようになりませんが、1曲目を終える頃には曲に慣れてくるでしょう。

 

音のタイミングに合わせることを日本舞踊では「間」と表現します。

始めは大方遅れ気味ですが、覚えてしまうと早くなる傾向があります。これは自分の体で振り(順番)を覚え、スムーズに動けている証拠です。

ただし「間」を無視することは、上手な踊りとは言えません。音をしっかりと捉えて首を振ったり、足拍子を踏むことは徐々に習得していくことができます。

 

それから日本舞踊を踊る際に重要なことは腰を低く、つまり重心を常に安定させること。姿勢良く、腰を安定させること、自分の立ち位置の角度を決めることなどが重要です。

 

最初は踊りの振りを覚えて曲に合わせるだけでも大変なことと思いますが、ひとつずつ仕上がっていく達成感は何にも代えられない面白さです。

なにはともあれ身体表現ですので、反復することが上達に繋がります。

反復することで、ますます身体が無理なく動くようになり、次第に気持ちのこもった踊りを踊ることができるでしょう。 

上達するには

お稽古をコンスタントに続けること。

復習をして音に馴染むこと。

体で習得するものはある程度の習練期間が必要です。

納得する動きができるようになって初めてその曲を表現する余裕が生まれます。

飽きずに踊り込むことで、奥深い日本舞踊にさらに魅了されることと思います。

また日本舞踊のお浚い会などを積極的にご覧になることもお薦めいたします。

日本舞踊って敷居が高い?

費用が高そうですが?

日本舞踊は費用がかかるものとお考えの方がいらっしゃると思いますが、日頃は月謝のみです。

そのうちに自分の稽古の上達過程を表現するために、発表会やおさらい会などで踊るようになってきます。これにはさまざまな方法、費用の掛かり方があるので望む方法を選択します。

 

費用がかかるケースとしては、大きな会場で大勢の会場スタッフが自分一人のために一つの舞台を支えてくれる場合であり、それには相応の経費がかかります。

 踊り手が舞台で踊るということは身支度から始まり、音響(生の演奏がつくこともあります)、大道具、小道具、照明etc.とスタッフの協力が必要です。

 

音楽はテープを使用し、地方(生の演奏)ではない場合は経費が抑えられます。

また自前の着物で鬘やお化粧は専門家に依頼する場合等々、それ程費用は掛かりません。様々な方法で特別な費用をかけなくても日本舞踊は楽しむことができます。

 

こちらは常磐津『妹背山女庭訓』という3人立ちの踊りで、お三輪を務めています。

右端が私です。

いろいろな楽しみ方(手作りの小道具)

清元「傀儡師」に使用する花錫杖(はなしゃくじょう)

 

傀儡師のなかで使われる桜の花の錫杖です。

お弟子さんの作品でなかなかの力作だと思います。

 

見学・体験はできますか?

一度お稽古を体験したい、または実際の稽古のようすを見てみたいという場合は「お問い合わせ」より【体験希望】【見学希望】のどちらかを明記してメールをお送りください。

体験希望の場合は坂東流のHPに明記されていますが、有料(¥2,000)となります。

ご了承ください。

 

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